2006年05月13日

プーチン大統領、軍事力強化を強調

ロシアのプーチン大統領は、去る10日(モスクワ時間)クレムリンで
大統領就任後第7回目の年次教書演説を行いました。

ポイントはいくつかありますが、そのなかの軍事力強化について
考えてみます。

>軍縮は国際政治において、過去数十年に亘り重要課題であったし
 ロシアは世界の戦略的安定のために、計り知れない貢献をしてきた。

 しかし、誰もが脅威を感じている国際テロのことを考えると
 軍縮問題は考慮外のことであって、軍拡競争収末を語るには
 時期尚早である。

>それどころか、現在では、最新テクノロジーの進歩に伴い
 軍拡競争は新たな段階に入ってきた。
 国防予算についてみると、米国はロシアの25倍、
 到底比較にならない数字である。
 これで米国は強力になっている。
 ロシアも強力になる必要がある。

>だからと言って、
 冷戦時代にソ連が犯した過ちを繰り返すつもりはない。
 その過ちとは、ソ連が米国に対抗して軍備増強を行い
 ソ連の経済を弱体化させたことである。
 
 ロシアは、経済および福祉を犠牲にしてまで
 軍事力を強化することはない。

>ロシアの国防予算は、年々増加している。
 今後は、国防予算の少なくとも半分を開発に振り向けることを
 目標にしている。
 
 これからの5年間で、戦略的ミサイル軍事力を備えることになろう。
 それには、近代的長距離航空機、潜水艦およびミサイル発射装置が
 含まれる。

>このような新型兵器を所有することにより
 ロシアは、軍事力の戦略的均衡を保つことが出来る。
 
 ロシアは、潜在的な外部からの攻撃や国際テロの攻撃に
 常に備えていかなければならない。
 ロシアは、ロシアに政治的圧力を加えようとする外国勢力の意図に
 対処できなければならない。

 ロシアの軍事力が強力であればあるほど
 そのような圧力を加えようとする外部の意図は弱まっていく。

ここで、孫子(の兵法)のページをめくってみましょう。

 

その来たらざるをたのむことなく

吾がもって待つあるをたのむなり。

その攻めざるをたのむことなく

吾が攻むべからざるところあるをたのむなり


   敵の来襲がないことを期待するのではなくて
   来襲を断念させたり、攻撃の隙を与えないような
   万全堅固な守りの態勢を、我々が備えていることを
   頼みとする。
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露大統領、新軍事大国建設を宣言 年次教書演説
Excerpt: 「強い軍あれば、外圧はね返せる」 露大統領、新軍事大国建設を宣言 核抑止戦力の強化や軍の機構改革を進めると述べた
Weblog: 不確かな軍事情報-ミリタリーブログ-
Tracked: 2006-05-15 01:22
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